学芸員

周囲への感謝を忘れずに。


さいたま市岩槻人形博物館

岩田 明日香さん 33歳

Iwata Asuka


出身学校 千葉県本埜村立滝野中学校
千葉県立船橋高等学校
筑波大学
筑波大学大学院 修了

博物館は気軽に行ける「異世界」!そういう空間をつくりたい。

どんなお仕事? ー 調査・研究の成果を伝える

私は博物館で学芸員として働いています。当館は人形博物館ですので、特に人形についての歴史や成り立ちについて調査・研究をし、展覧会や図録の発行などを通してその成果を皆さんに伝えています。調査・研究というのは、例えば人形のサイズを測ったり、現状でどこに傷が入っているか、傷んでいるかを確認しスケッチをしてまとめます。資料がどういった歴史を持っているのか知るために、元々の所有者の方にお話を伺ったり、時には古文書を読み解いたりします。図書館や他の博物館などいろいろな場所に調べに行くことも。歴史的、美術的に貴重な資料を収集して保管し、未来へと継承していくことは、とても大切な仕事だと感じています。 実は学芸員は、日本では「雑芸員」と言われることがあるほど仕事の幅が広いんです。研究や展覧会準備のために様々な場所に出向いたり、来館者の方の対応をしたり、日によっては事務仕事ばかりやっている日も…。業者の方との打ち合わせや、予算内におさまっているか、お金の計算をすることもあります。様々な業務を行なうことは大変ではありますが、その分、視野が広がります。

やりがい ー 世界を広げるお手伝いができる

私は大学時代に学芸員の資格を取得し、大学院に進学しました。学芸員の採用試験では即戦力を求められると聞き、博物館でボランティアやアルバイトをして、なるべく学芸員の仕事に触れるように心がけました。その経験の中で、思っていたよりも来館者の方と接する機会が多く、伝えることに面白さを感じ、学芸員を志すようになりました。来館者の方から、「この地域にこんな歴史があるなんて知らなかった」「自分でも調べてみたい」と言っていただき、その方の世界を広げるお手伝いができたと感じたときは嬉しくなります。 博物館の仕事の中でも、特に展示に関わる仕事が好きです。当館で私が担当する展示はまだ先ですが、見てくださった方が、日常を忘れたり、新しい発見につながる内容にしたいです。私自身、ミュージアム巡りが趣味で様々なところに行きますが、何百年も前の資料を見ていると、異世界にワープしたような気持ちになって、これまでの自分の考えがちっぽけに思えてきます(笑)。博物館は、気軽に行くことができる異世界のような場所だと思っています。私自身もそう感じてもらえるような空間を作りたいですね!

大切なこと ー 仕事は一人ではできない

どんな仕事もそうだと思いますが、いろいろなスタッフがいてくれて成り立つ仕事だと思っています。メディアに学芸員を取り上げていただくこともありますが、私たちの仕事は博物館の中の一部分でしかありません。清掃の人がいないと来館者の方に気持ちよく過ごしてもらえないし、施設の管理や事務・経理の人、受付・ショップのスタッフ、みんながいなければ博物館は運営できません。自分一人で仕事はできないということを忘れず、周りの方への感謝を持って仕事をするよう心がけています。 中高生の皆さんには、やりたいと思ったことはなんでもやってみてほしいです。なんでも自分の糧になります。学芸員は力仕事もあるんですが、私結構力持ちなんです!なぜだろう?と振り返ってみたら、学生時代に水泳部で一生懸命泳いだり、筋トレをしていたことが今につながっているんじゃないかと思うんです。中高生の時点で夢がなくても、全く問題ないです。すぐにはわからなかったとしても、今頑張っていることは将来の何かにつながっています。 当館は2月に出来たばかりの博物館です。皆さんに人形に親しみを持ってもらえるように、企画も考えています。ご来館お待ちしております!

      

Q.子どものころの夢は?

A.動物のお医者さん


Q.好きな食べ物は?

A.焼肉・ポテト・アイス


Q.好きなアーティストは?

A.関ジャニ∞


Q.最近ハマっていることは?

A.ミュージアム巡り


Q.中高生時代の自分に一言

A.なんでもやってみたらいい!


 
住所 〒339-0057 埼玉県さいたま市岩槻区本町6丁目1-1
設立 開館:2020年
従業員数 9名
URL https://ningyo-muse.jp/

人形のまち、岩槻で人形作りの技や歴史を守り、発信していきます
人形の歴史を探り、未来へと人形文化を継承する博物館です。人形や人形文化に関する資料の収集・保存、調査研究を行い、展覧会や教育普及活動などを通して、多くの方々に人形への親しみを持っていただけるような企画に取り組んでいます。近代の人形産業を支えた岩槻の地から、広く国内外に向けて人形文化を発信していくミュージアムを目指しています。

TOPに戻る