お茶農家

農家が続く仕組みをつくりたい。


狭山茶農家 ささら屋

石尾 祥馬さん 32歳

Ishio shoma


出身学校 東京都稲城市立稲城第六中学校
筑波大学附属駒場高等学校
一橋大学 卒

農家を始めた 理由は?

実は私は実家が農業を営んでいるわけでも、お茶に縁があったわけでもありません。大学卒業後、一般企業に就職し今も会社員として働いています。そんな自分が狭山茶と出会ったきっかけは妻との結婚でした。妻の実家がこちらの農園を営んでいたのですが、茶葉から淹れる狭山茶のおいしさに感動し、自分もつくるところからやってみたいと思いお手伝いを始めました。本格的に関わるようになったのは、専業で農家をやられていた義理の祖父が4年前に亡くなられてから。この農園をどうするかとなった時に、江戸時代から続く歴史や味のおいしさ、そして妻が慣れ親しんだお茶畑を守りたいと思い、「ささら屋」を立ち上げました。

狭山茶を守るために

先ほども申したように私は会社員としても働いています。私のように会社員と農家を掛け持ちしている人を「兼業農家」と言います。兼業農家の働き方は様々ですが、私の場合は平日の日中は会社員として働き、それ以外の時間を活用してささら屋の仕事をしています。農家を始めてみて驚いたのは、会社員としての知識や人脈、経営やマーケティングの目線が、こんなにも活用できるのか!ということでした。私は小規模な農家として「担い手さえいれば、必ず未来永劫続いていく」状態を作り上げたいと思っています。こうすればお金の面でも楽しさの面でも、誇れる仕事として農業ができるよ、という形を示し、将来的にそのノウハウを周りの農家さんにも還元していきたいと思っています。小さな農家が後継者問題で廃業になる事例は少なくありませんが、農家に生まれた人はもちろんそうでない人も、興味を持ったら始められて続けられる。そんな世界を実現し、農家を、そして狭山茶という文化を未来につないでいけたらと考えています。

どんなお仕事?

茶葉を育て、狭山茶を多くの方々にお届けする仕事をしています。週末、特に農繁期は私も農作業中心になりますが、日頃の茶園の管理は主に義理の父が行ない、私は主に商品の企画・販売、情報発信など営業的な業務を担っています。若さを活かしたアイデアで、狭山茶の新しい価値を感じてもらえるような商品を生み出し、SNSを活用してその魅力を幅広い世代に発信しています。家庭に急須がなく、茶葉から淹れたお茶を飲んだことがないような若い世代にもそのおいしさが届くように、味はもちろんのことお茶の楽しみ方や効能を伝えたり、パッケージの可愛さも意識するなど日々試行錯誤しながら取り組んでいます。毎週末には家族で集まって情報共有や方向性の会議を行なったり、商品開発や販路開拓については、会社員のつながりを活かして様々な企業さんや団体さんとコラボさせていただきながら行なっています

仕事のやりがい

農業は自然相手なので大変ですし、身体への負担も大きいですが、手間をかければその分返ってきますし、イベントやマルシェなどで直接いただく「おいしい」というお声は、何ものにも代えがたく嬉しいです。農作物を作る側は、どうしても「良いものができた」と自分目線で考えがちなのですが、最終的には飲む人がどう思うかが大切です。自分たちで小売販売をするようになり、卸販売だけだった頃はなかなか聞けなかったお客様の声を直接聞けるようになったことは、大きなやりがいになっています。 また、後継者がいなくてジャングルのように荒れたお茶畑が近隣にあり、この地域のためにもこのままにしてはいけないという想いから、その土地を引き受け2年かけて復活させたのですが、その茶畑の茶葉を「和紅茶」として商品化したところ、評判の良い人気商品になりました。手間はかかり大変ではありましたが、地域に貢献できたうえに狭山茶ブランド向上にもつながり、強いやりがいを感じた出来事でした。

中高生へのメッセージ

私が心がけているのは、「心がやりたいと言うことがあれば、先のことは考えずに絶対にやってみる」こと。私がお茶づくりを始めたのも、ジャングルのような茶畑を復活させたのも、心がやりたいと言ったから。やりたいことには楽しく取り組めるし頑張れます。やればやった分だけ可能性が広がります。限界を決めずにどんどん挑戦してみてほしいと思います!

石尾さんのお仕事

狭山茶とは

 
住所 〒358-0014 埼玉県入間市宮寺1643
設立 2018年
従業員数 4名
URL https://www.sasaraya.com/

心安らぐひとときを、一杯の日本茶とともに
ささら屋の母体である中村家(なかむら農園)は、江戸時代より茶業を営んできました。日本茶本来の魅力・効果を大切にしつつ、日本茶の新しい楽しみ方を提案しています。

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